水曜日はスポーツクラブの定休日。
本日はその近辺にある図書館でポルトガル語の学習。
ついでに、とばかりに本棚を眺めてみたら、面白い本が見つかった。
著者の喜多弘樹は証券会社の本社部門を経験し、長年証券アナリストを務めた人物であるようだ。
タイトルもさることながら、目次の見出しがまた面白い。
- 所詮「株」は博打だ
- 新商品には近寄るな
- アナリストのレポートなどアテにできるか
- 日経新聞は読むな
- 相場はこうして作られる
- 「福の神」証券マンを見分けるコツ
特に「相場はこうして作られる」は圧巻だ。
相場操縦は不可能なことであり、それこそ「博打」に敗れた人の遠吠えだと思う方もいらっしゃるかもしれない。
しかし、僅かながら証券業の経験を持つ私には、ここに書いてあることは実現可能だと実感を持って確信できる。
また「新商品には近寄るな」で指摘されているEB(仕組債)の危険性にもうなずける。
EBは株価が下がらない限り大概10%以上の高金利が期待できる債券である。
しかし、株価が上がっても得られる利益はその金利だけ。
一方で株価が下がればたちまち元本割れし、紙くずと化す恐れすらある。
個人投資家からすれば、直接株式を買った方がよほどいい。
株式と同じリスクがあるのに、株式より低いリターンしか期待できないからだ。
ここでは「本当にお客さんのためを考え、儲けさせてくれる証券マン」を「福の神」と表現し、それは「出世欲のない一匹狼」「勘と度胸で銘柄をすすめる」「会社ではなく、個人を売り込む」などのタイプだとしている。
確かに私には出世欲は無いし、勘に近い確信を持って銘柄を勧めてきたと思うし、個人を売り込むことを意識してきたつもりである。
あと私に必要なのは、とにかくお客様との出会いの数を増やすことなのだろう。
喜多弘樹『証券会社にダマされるな!』サンマーク出版、2001年。
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