2009年5月22日金曜日

満員電車。

「満員電車」という詩がある。

東京メトロが行っている詩の募集に選ばれたものだ。

本日の帰りは満員電車だった。

重さ20kgの楽器を連れていた。

楽器に変な方向から圧力を掛けるのが嫌だったので、最後まで乗らなかった。

発車ベルが鳴った。

慌てて駆け込もうとした男性が「うわ!」と叫んで別のドアへと駆けていった。

アルコールが充満した車内。

鏡と化した窓。

隣にもたれかかるひと。

電話を掛け始めるひと。

この電車に、この閉ざされた世界に、花束をください。

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